文/写真・宮地あずさ.ーー真っ暗な漆黒の海を見ながら北上し、辿り着いた先の漆黒の山。 その闇に目が慣れたころ、突如として小さな灯りが点り、その真っ黒な山の上から点々と、続々と光の列が下ってくる。 目を凝らしているとそれは、当時は徒歩でしか行けない、けもの道のような細い道を通って、嫁入り道具を運ぶ和子さんを、徒歩で、裸足で迎えに来る村人たちの松明の火であった。 真っ暗な中、その光の粒が続々と集まり下ってくる、その光景はまるで映画のワンシーンのようである。 単身、異国の伝統的な村、村の伝統を復活させようとしている芸術家に嫁いだ外国人妻が見た、忘れられない光景。ーー もし、和子さんの自伝を書く
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